むしろ8年で5プロジェクトを完遂させ、すべて黒字。社内表彰も2回受けた。
それでもJ.Mさんは、ある朝、ふと思った。「PMの先に、何があるんだろう」──そう問い始めた31歳が、DXコンサルで内定を掴むまでの6ヶ月の物語。
「PMの先には、もう1段上がない」
新卒で入社して、最初の3年はSEとして開発を経験しました。4年目からPMになって、製造業向けのシステム導入プロジェクトを担当。8年で大小5プロジェクトを完遂しました。
会社の中では順調に評価されていて、30歳で部長候補にも入っていた。給料も同期の中ではトップクラス。社内的なキャリアパスは見えていました。
ただ31歳になった頃、「PMの先に何があるんだろう」という問いが頭から離れなくなった。部長になっても、結局は中堅SIerの中の話。社外で通用する専門性は、PMという肩書しか残らない気がしていました。
決定打は、3歳上の元上司との飲み会でした。彼はDXコンサルに転職して、「クライアントの経営課題から逆算して、IT戦略を作る」と話していた。私のPM経験は「既に決まった要件をうまく回す」仕事。視点の高さが違うんです。
「PMの先に、戦略を作る側がある」──その存在を初めて知った瞬間でした。31歳という年齢も意識しました。あと3年で35歳。コンサル業界では、35歳の壁という言葉があります。動くなら今だ、と決めました。
もう1段上がない。」
そう気づいた31歳の朝。
「31歳、SIer中堅からのDXコンサル転身」
不安だらけでした。31歳でコンサル未経験。中堅SIerのPMが、果たしてDXコンサルから評価されるのか。「35歳の壁」という言葉も気になっていました。
3社のエージェントと面談しましたが、「31歳で未経験は厳しい」「年収を下げる覚悟はあるか」と、不安を煽られるような話ばかり。半ば諦めかけていました。
友人の紹介で、野中さんに会いました。野中さんはBIG4・国内DXコンサル領域の専門家で、Sランクヘッドハンター認定を受けている方でした。
初回面談で、野中さんはこう言いました。「31歳PMは、DXコンサルから見ると一番欲しい層です。新卒コンサルはプロジェクトを回せない。事業会社経験者は技術がない。SIerのPM経験は、両方の橋渡しができる希少人材です」。
不安を煽られるどころか、「むしろこのタイミングがベスト」と背中を押してくれた。情報量と確信度が、他社とまったく違いました。
J.Mさんは「31歳の壁という錯覚」に縛られていました。
実際、31歳のSIer出身PMは、DXコンサル各社が最も欲しがる層です。技術背景があり、PM経験があり、プロジェクトを実際に回せる。新卒コンサルにはない「現場感」と、事業会社にはない「技術理解」を併せ持つ。
国内大手DXコンサルは、近年急拡大しており、ミドル層の即戦力採用ニーズが非常に強い。私はDXコンサル領域で過去2年に20件以上の決定実績があるので、各ファームのリアルな採用基準を共有しながら、J.Mさんに自信を取り戻してもらうところから始めました。
「PM経験を、戦略の言葉に翻訳する2ヶ月」
PM経験の翻訳です。私は最初、「製造業向けシステム導入PJを5件完遂、すべて黒字」と書いていました。
野中さんから「それは管理屋の言葉。クライアントのビジネスをどう変えたかに翻訳しよう」と。書き直すと、「製造業向け生産管理システム刷新を主導し、クライアントの月次計画策定時間を50%短縮、結果として在庫回転率を1.3倍に改善」となる。
同じ仕事でも、書き方ひとつで「PM」から「経営課題を解決する人」に変わる。これが翻訳の威力でした。
DXコンサルの面接は、戦コンほど厳密なケース面接ではないけど、「構造化議論」が求められます。「クライアントがDX推進で迷っている。あなたならどう提案するか」を、論理的に構造化して語る練習。
私はPMとして「合意形成」を仕事にしてきたので、議論を構造化する基礎はあった。それを「経営層に響く言葉」に変換する作業を、5回の模擬面接で徹底的に磨きました。
最終的に応募したのは6社。書類選考の通過は5社、最終内定は3社。
模擬面接は計9回、活動開始から内定まで6ヶ月。年収は750万円→1,000万円(+250万円)で着地しました。
「DXコンサル業界も、ファームごとに色がまったく違う」
野中さんが、応募順を綿密に設計してくれました。
「A社は製造業特化で泥臭い案件が多い。B社は金融×DXに強い。C社は経営戦略から入る。D社は実装まで一気通貫」。私は「製造業×実装まで関われる」を強みにしたかったので、それに合うファームを本命に置きました。
応募順も、対策難易度の低い順から入って、本命に向かって積み上げる設計。1社目で得た学びを2社目に、2社目の経験を3社目に活かす。本命の最終面接が一番うまく話せました。
本命ファームの最終面接で、パートナーから「PMとして最も難しかった意思決定は何ですか」と聞かれました。
私は、製造業の生産管理システム刷新で、クライアント現場が「現状業務を変えたくない」と強硬に反対した時の話をしました。「経営層と現場の板挟みになりながら、現状業務の80%を維持しつつ、20%の変革で在庫回転率を1.3倍にする落としどころを設計した」と。
パートナーから「それはコンサルの仕事そのものだ。あなたは既にコンサルティングをしている」と言ってもらえて、その場で内定を予感しました。
既にコンサルティングそのものなんです。」
「DXコンサルに入って、視点が一気に上がった」
想像以上に「経営の言葉」を求められます。PM時代は「いつまでに何を作る」が中心の議論だったが、今は「なぜ今これをやるのか、3年後どこを目指すのか」が起点。
最初の3ヶ月は、視点を上げる訓練に必死でした。半年経って、ようやく経営層と対等に議論できる感覚が出てきました。
PM時代の現場感は、想像以上にクライアント信頼の獲得に効いています。「現場のリアルがわかるコンサル」は希少なんです。
製造業の大手企業が中心です。私のSIer時代の業界知識がそのまま活きていて、立ち上がりが早い。
役員クラス・経営企画部門の方々と、毎週議論する機会があります。31歳で経営層と対等に話せる環境は、SIerでは絶対に得られなかった景色です。
同じ製造業のシステム導入プロジェクトでも、SIer時代は「実装する人」で、今は「経営戦略を作る人」。立場が変わると、見える景色が全部変わります。
「PMの天井に悩むあなたへ」
PMの先に「もう1段上の景色」があることを、伝えたい。
SIerでPMをやっている人は、視野が「プロジェクトの中」に閉じこもりがちです。私もそうでした。でも、PMで培った「合意形成」「進捗管理」「ステークホルダー調整」は、コンサルの基礎能力そのもの。それを「経営課題から逆算して提案する」立場で活かせば、視野が一気に広がります。
30歳前後でPMをやっている人なら、まだ十分間に合います。むしろ31歳の私が「最後の若手」として評価された経験から言うと、20代後半〜30代前半が最後のタイミングです。
SIer・PMからITコンサル/DXコンサルへの転身を考える方に、野中さんを強く推せます。
野中さんは「31歳・未経験・SIer出身」という、不安要素だらけの状況を「むしろこのタイミングがベスト」と言い切ってくれた。BIG4 Tech・国内大手DXコンサル領域での過去2年20件以上の決定実績に裏付けられた、リアルな情報量があります。
大手SIer・中堅SIer・社内SE・受託開発系企業など、技術・PM背景を持つ30歳前後の方には、野中さんが最高のパートナーになると思います。
逆に、純粋戦略コンサル(MBB)を目指す方には別のヘッドハンターが合うかもしれません。DXコンサル・BIG4 Tech・国内大手ITコンサルを視野に入れる方に、最も合うエージェントです。
本記事はJ.Mさん(仮名)へのインタビューをもとに構成しています。
中堅SIer・PM経験者・30歳前後からITコンサルへの転職を検討している方の参考になれば幸いです。
同様のキャリアチェンジに関するご相談は、無料カウンセリングよりお気軽にお問い合わせください。
取材・文 / GOALS編集部