それでも26歳のある日、N.Sさんは転職を決めた。
「広告という仕事の延長線上に、自分の30代・40代が見えなかった」。 そう語る彼女が、ベイカレント・コンサルティングへの内定を掴むまでの3ヶ月を振り返ってもらった。
「数字を作るのが、楽しいだけでは続かなくなった」
毎日が必死でした(笑)。新卒1年目から数十社のクライアントを担当して、毎月の予算を背負って、提案して、走り回って。会社の文化として「若手にも責任を持たせる」が徹底されていたので、20代前半から大きな金額を動かす経験ができました。
2年目の終わりに、社内のMVPに選ばれたんです。それが転機の一つだったかもしれません。「成果を出せる」という自信はその時に身についた。
ただ──同時に、ある気持ちも芽生えてきました。「私はこの先、何の専門家になっていくんだろう」って。
いくつもありました。
一番印象に残っているのは、3年目の夏に担当していた大手メーカーのクライアントとの会議です。先方の経営企画部の方から「来期の事業戦略の見直しを、御社にも一部相談させてもらえないか」と言われたんです。
その時、私は提案の準備ができなかった。広告のことは話せても、事業戦略の話になると、何も持ちカードがなかった。隣にいた上司が代わりに対応してくれて、その場は乗り切れたんですが、帰り道がすごく悔しくて。
広告という仕事は好きだし、これからも価値のある仕事だと思います。ただ、私自身は、もっと事業の上流から関わる仕事がしたいと、その日から強く思うようになりました。
何も持ちカードがなかった。
その日から、何かが変わりました」
「事業会社か、コンサルか。半年迷った」
いえ、全然(笑)。最初の半年は、事業会社の経営企画かコンサルかでずっと迷っていました。
事業会社なら、自分が選んだプロダクトに長く深く関われる。コンサルなら、複数業界の経営課題を横断的に学べる。どちらも魅力的で、決められなかった。
ビズリーチとdoda Xに同時に登録して、いろんなエージェントとカジュアル面談を5社くらい受けました。事業会社系のエージェント、コンサル系のエージェント、両方。
ただ、どこも「広告代理店出身者の事例」をあまり持っていなくて。「ご経験ですと、選択肢は限られますね」と最初に言われることが続いて、正直萎えていた時期もありました。
ビズリーチのスカウトメッセージでした。たくさん来るスカウトの中で、私の職務経歴書を読み込んだ上で「広告代理店からコンサルへの転職実績がある」と具体的に書かれたメッセージが一つだけあった。それがGOALSの佐藤さんからのメッセージでした。
他のエージェントは、テンプレートのようなスカウト文ばかりで。「またこういうのか」と思って開いたメッセージの中で、佐藤さんのは明らかに違っていました。
最初のカウンセリングは90分の予定だったんですが、結局2時間以上話していました(笑)。
N.Sさんの職務経歴書を最初に拝見した時、すぐに「この方は総合コンサルで活躍できる」と確信しました。
広告代理店のアカウントプランナーは、表面的には「広告の人」と見られがちですが、実態はクライアントの売上・経営課題を、複数のステークホルダーと議論しながら解決する仕事。これはコンサルタントの仕事の核心と、ほとんど同じ構造です。
最初の面談では、N.Sさんがその価値を自分自身でまだ言語化できていなかった。だから、過去4年間の担当案件を一緒に振り返って、コンサルの評価軸に翻訳していく作業を、丁寧に行いました。
「面談の途中で、視界が開ける感覚があった」
佐藤さんに、新卒1年目から担当した案件をひとつずつ話していたんです。「○○というクライアントで、こういうキャンペーンをやって、月間の予算は××で…」という風に。
途中で佐藤さんが「N.Sさん、今の話、クライアントの本部の意思決定プロセスを、3つのステークホルダーを巻き込みながら90日で実装した話ですよね?」と整理してくれた瞬間がありました。
私の中では「ただキャンペーンを回した話」だったのが、佐藤さんの言葉に変換された瞬間、急に「あ、これってコンサルの仕事の話と同じ構造なんだ」と腑に落ちて。視界が開ける感覚がありました。
その日の帰り道、地下鉄の中で職務経歴書を一行ずつ書き直し始めました。家に着く頃には、別の人の経歴書ができ上がっていた感じでした。
佐藤さんから最初に提案されたのは6社。BIG4が3社、日系総合コンサルが2社、そしてベイカレント。
全社の特徴を細かく解説してもらった後、私がベイカレントを第一志望に置いた理由は、ワンプール制(業界横断で案件にアサインされる仕組み)でした。広告代理店時代に複数業界を担当してきた強みが、最も活きる環境だと感じたからです。
BIG4の業界別組織制も悪くなかったんですが、私の場合は「特定業界の専門家」より「業界横断で動ける人材」になりたいという気持ちが強くて。
最終的に応募したのは4社。書類選考の通過率は100%、最終内定は2社。
模擬面接は計8回(志望動機・経験深掘り中心)、活動開始から内定まで3ヶ月。年収は540万円→710万円(+170万円)で着地しました。
「自分の経験を語るほど、自信を失っていった」
ベイカレントの選考は、いわゆるケース面接はほぼなくて、志望動機と過去のプロジェクト経験を、徹底的に深掘りされる形でした。
「なぜコンサルか」「なぜベイカレントか」「過去の案件で、あなた自身は何を判断したのか」──表層的な答えだと、すぐに「もう一段、具体に降りてください」と返される。1次面接で40分、2次面接で60分、最終面接で60分。それぞれ違う角度から、同じ核心を探りに来る感じでした。
私は最初、その深掘りに耐えられなかったんです。
模擬面接の最初の3回が、本当にひどかったんです(笑)。
「過去の案件で、あなたが下した一番難しい判断は?」と聞かれた時、私は「メーカークライアントで、新商品のターゲット設定を見直した時です」と答えました。そこから「なぜ見直したんですか?」「他にどんな選択肢がありましたか?」「最終的に何を根拠に判断しましたか?」と次々に深掘りされて──3問目あたりで、自分の回答に説得力がないことに気づいて、何も言えなくなったんです。
振り返ってみたら、私は4年間「クライアントの意向に沿った提案」をしてきただけで、「自分の判断で動いた」エピソードを言語化できていなかった。ずっと'自分主語'で仕事を語ってこなかったことに、面接対策で初めて気づいたんです。
その日の夜は、ホテルの部屋で泣きました。情けなくて。
翌日、佐藤さんに連絡したら「N.Sさん、それは'気づき'であって'挫折'じゃないですよ」と言ってくれました。「むしろ、その気づきがあったから、ベイカレントは取りに行ける」と。
そこから2週間、佐藤さんと一緒に過去4年間の案件をひとつずつ棚卸ししました。「この時、本当はどう判断したかったか」「上司の意向と自分の意向、どこがズレていたか」「もし今の自分なら、どう違う打ち手を選んだか」──'自分主語'で語り直す作業です。
2週間で12案件ぶんのストーリーを作り直しました。それぞれに「私が下した判断・その理由・結果から学んだこと」の3点セットが揃った。準備が固まった頃には、面接で何を聞かれても、自分の言葉で答えられる感覚になっていました。
本番の最終面接では、面接官と1時間ほど深い議論ができて、終わった後に「楽しい時間でしたね」と言ってもらえた。あの瞬間、私は「あ、この世界で生きていけるかもしれない」と確信しました。
この一言が、私を立て直してくれました
「2社の内定を前に、ベイカレントを選んだ理由」
ベイカレントとBIG4の1社、両方から内定をもらいました。年収条件はBIG4の方が少し高かったんです。+200万円くらい。
正直、迷いました。一晩眠れない日もありました。
最終的に決め手になったのは、「3年後、5年後の自分が、どちらの環境でより成長できているか」という想像でした。BIG4は専門性を深く築ける魅力があるけれど、私は「業界横断で動ける人材」を志向していた。それなら、最初の数年間で複数業界に触れられるベイカレントの方が、自分の伸びしろが広がる気がしたんです。
佐藤さんに最後の相談をした時、「N.Sさんの志向なら、ベイカレントの方が3年後に楽しいキャリアになっていると思います」と言ってくれました。年収の差はキャリアが進めば必ず追いつくし、自分の成長環境を最優先に考えるべきだ、と。
その言葉で、決断できました。
入社して半年経ちましたが、想像以上に、佐藤さんの言葉が当たっていました。
最初の半年で、消費財メーカー、金融、SaaSの3つの全く違う案件を経験しました。プランナー時代に培った「複数業界を見渡す感覚」が、毎日の仕事で活きている。同期にはMBB出身の方や戦略コンサル出身の方もいますが、私は私の強みで貢献できている実感があります。
年収アップは170万円。最初は「BIG4の方が上だったな」と少しだけ後悔したんですが、3ヶ月目に「この環境で5年いれば、確実に1,000万円を超えるキャリアが作れる」と確信が持てた瞬間がありました。今は、あの時の決断は完全に正解だったと思っています。
「広告出身の自分には無理、と思っているあなたへ」
代理店出身の人って、たぶん私と同じように「自分はコンサルには行けない」と思い込んでいる人が多いと思うんです。
でも、実際は違いました。代理店で培った力は、コンサルの世界でも確実に評価される。ただし、その評価軸を理解して、自分の経験を翻訳して語れるかどうかで、結果は大きく変わります。
私が一番伝えたいのは、「無理だと判断する前に、信頼できるエージェントに相談してみてほしい」ということです。私は佐藤さんに出会えたから、視界が開けた。出会えていなかったら、たぶん今も「広告のことしか語れない自分」のままでした。
転職するかどうかは、その後で決めればいい。ただ、情報を取りに行く一歩を、今動かない理由にしないでほしいです。私もそうやって踏み出した一人ですから。
私のように、「自分の経験を、コンサル業界でどう語ればいいか分からない」という方には、絶対にGOALSをおすすめします。
他のエージェントさんでも、求人紹介だけならどこでも受けられると思うんです。でもGOALSの違いは、求職者一人ひとりの経歴を本当に深く読み込んで、コンサル文脈に翻訳しなおしてくれるところ。私自身、最初の面談で「あ、ここまで自分のことを理解してくれる人がいるんだ」と感動したのを覚えています。
特に、私みたいに "非定型"の経歴(代理店、広告、メディア出身など) の方には、本当に向いていると思います。「うちでは難しいですね」と他社で言われた経験がある方ほど、佐藤さんに会ってみてほしい。
逆に、「年収だけ上がればいい」「とにかく内定が出るところに行きたい」という方には、GOALSは合わないかもしれません。時間をかけて自分のキャリアと向き合う覚悟がある方に、本気で合うエージェントだと感じます。
本記事はN.Sさん(仮名)へのインタビューをもとに構成しています。
広告代理店・事業会社からITコンサルへの転職を検討している方の参考になれば幸いです。
同様のキャリアチェンジに関するご相談は、無料カウンセリングよりお気軽にお問い合わせください。
取材・文 / GOALS編集部